WBAフライ級タイトルマッチが4月23日、大阪で行われました。
井岡一翔(28)が2位のノンクイ・シットプラサート(30歳/61連勝中)を一方的な試合運びの末、3-0で降し、世界戦14勝目を飾っています。

この試合で私は3つのスポーツマンらしさに感心しました。

1)対戦した2人とも相手を充分に研究して試合に臨み、最後まで冷静さを失わず自分を信じてベストを尽くした事。

2)勝敗が決した後に、お互いが強さを称えあった事。

3)基本が磨き抜かれたテクニックの応酬であった事。

この3点です。

写真は、3Rにジャブから多彩なコンビネーションやシングルの右ボディーでノンクイを後退させる場面ですが、注目は井岡の右のグローブの位置と方向です。
ノンクイは首・肩の柔軟な動きで、井岡の攻撃をスリップしてかわしますが、井岡はつねに基本通りに次のパンチが打てる位置にフィストを構えています。
ノンクイはそれを警戒する体勢です。


TVの解説者は、「コーナーに追い詰めたら、倒さなければプロとして不十分」とか、「効いたパンチの後は、連打で試合を決めろ」とかと評していましたが、それでも長谷川穂積は「リングにいる本人でなければ判らない難しさがあるのでしょう」と冷静な見方をしていました。

井岡の今回の戦法は従来と違って、フルレンジの強いパンチは一切出さず、スピードのある4、5パンチコンビネーションを当て、バックステップで相手の戦法である打ち終わりのカウンターを回避し、まだ強打が打てる挑戦者への深追いをコントロールしていました。

これは戦っている2人にしか分からない、心理的な読み合いがあったのでしょう。
私はこの試合が見応え充分な内容だったと感じました。


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